夜のドメイン評論ブログ

店舗ドメインを切り口に、多様な風俗文化と愛を語ります。

書評:「昼休み、またピンクサロンに走り出していた」は平成育ちの僕らを救うヒップホップである。

今回は友人でもある素人童貞@sirotodotei)が素童の名義で書いた「昼休み、またピンクサロンに走り出していた」(通称「昼ピン」)の書評を書きたいと思う。

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www.amazon.co.jp

本書は著者である素人童貞が、童貞を卒業した初めての本番(セッ◯ス)ありの違法風俗に始まり、彼の主戦場であるピンサロやニューハーフヘルス、VRオナクラ、M性感や外国人ヘルスで遊んだ体験談を軽快な筆致で綴ったエッセイ、ということになっている。ブログ記事を元にしているため、風俗遊びのピュアな感動が熱量たっぷりに描かれており、変に冷静で仄暗い社会派な主張を押し付けられないだけでなく、読み手を意識したある種の「あざとさ」を感じさせるエンタメ本として完成されている。教養の深い彼によるユーモラスな文体は風俗ブログにありがちな独りよがりのオナニー文章では決してないのである(風俗なのでオナニーではないのだ)

ただ本書の面白さは「風俗の面白さ」には止まらない。事実、自分の観測範囲だけでも風俗に関わる関わらないを問わずに広い読者が本書を楽しんでいるようだ。何よりも彼以上に風俗に通ってきた自分も「いい本だな」と心から思った。自分はいま28歳だが、本書に描かれたタイプの風俗にはすべて行っているし、何なら母乳を飲んだり、臨月ママとプレイをしたり、60代の風俗嬢とプレイをしたあとに「若いのにこんなお店に来てお母さんが悲しむよ」と「逆説教」をされたりしている(これだけ書くと単なるマザコンに見えるがお姉さんの方が好きである)。海外での風俗遊びも有名どころは制覇しており、風俗エピソードの持ちネタなら十分に戦える気がするのだが、そんな自分でも本書を読んで猛烈に新鮮な感動を覚えた。

私の考える本書が持つ唯一無二の魅力とは何か。それはヒップホップであり、ヒップホップとはマイノリティの表現による救いなのである。本記事ではヒップホップとは何か、本書との相似点はどういったものか、を順を追って綴っていく。やや冗長かもしれないが、本記事をもって本書を「風俗レビューで文才を無駄遣いしたネタ本」としてではなく、少子化が叫ばれる現代日本において特に性愛に冷めていると揶揄される「平成育ちの僕ら」を救う「読むヒップホップ」として紹介する

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ドメイン19:贅沢なひと時

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さて、インターネットと風俗が大好きな筆者「りたにゃん」が、さまざまな風俗の店舗公式サイトから面白いドメインを紹介していく本シリーズ。第19回は丁寧なおもてなしと高い満足度で界隈ではとても有名な高級デリヘル店を見ていきましょう。

【店舗データ】

ドメインNo. 19
店舗ドメイン zeitaku48.com
Favicon 設定なし
店舗名 贅沢なひと時
店舗ジャンル デリヘル
コンセプト お客様がお遊びされた後まで幸せな気持ちになって頂く
地域 品川
気になる女性 ティナさん

【解説】

夜のドメイン評論ブログ。第19回のドメイン
zeitaku48.com
です。

はい、やや恐れ多いですが、都内の風俗好きであれば誰もが知っている大人気店「贅沢なひと時」さんのドメイン評論です。今回の記事を書くキッカケは当店の浅野代表による以下ツイートになります。

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「おもしろリツイート選手権」なる企画ですね。本当に素敵で贅沢な企画だなと思います。代表自らがこうしてフォロワー参加型の皆で幸せな楽しい気持ちになれる企画を率先して作り、また企画概要・ルールのシンプルさに比して、そこから展開し得る面白さの広がりは流石の一言です。日々の作業ルーティンで消耗しているお店と、こうした企画作りやキャンペーン設計を並行して走らせられるお店というのは顧客視点でもハッキリと異なって見えます。前者のタイプでも地味ながら少人数で回しているコンセプト系の名店があったりするものですが、多くの顧客に分かりやすく魅力が伝わるのは後者のお店だと感じます。

さて、この「おもしろリツイート選手権」について私もTwitter上で参戦いたしました。以下参戦ツイートです。

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はい、というワケでツイートにおいてドメイン評論をおこないました。当店のドメインはzeitaku48.com。贅沢という日本語を分かりやすく大胆に使うセンスは、紹介したリツイート選手権の明快な楽しさとやはり同じ人が考えたのかなと推察できます。ここでluxury-timeみたいな英語を使い出すと逆に安っぽくなりますからね。そんな浅野代表のセンスの中で当店のコンセプトにも一切関連しないように見える48の数字は正直浮いていました。評論というのは必然性を作り出す作業ですから、今回もストレートにAKBのオマージュという路線で贅沢が多くある、というニュアンスで捉えて記述をしました。

このツイートに対して、なんと浅野代表よりご返信をいただきました。

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なんと、48部分は当時の共同経営者の方が推したものだったようです。こうした裏話、むしろ評論のような妄想ではない「正しいドメイン解説」の機会をいただくことは非常に貴重な経験です。浅野代表、本当にありがとうございました。なお店名は代表自らが考案したということですが、当店の「贅沢なひと時」こそシンプルながらも風俗の「1プレイ」を想起させる「ひと時」のワーディングが絶妙に上品ながらも風俗の香りを漂わせてより、もはや詩の領域だなと感心いたします。こんな底辺ブログで取り上げるのも恐縮ですが、こうした面白いお店が増えていくと楽しいなと顧客視点で思います。

【気になる女性について】

当店の気になる女性はティナさんを挙げさせていただきました。ティナさんとはTwitterで相互フォローさせていただいているので、こんなブログでこっそりストーカー染みた取り上げ方をするか悩んだのですが、正直に「気になる女性」なので記載します。彼女は多様な美女が在籍する当店においても本指名ランカーになっている非常に人気な女性です。PREMIUMクラスに所属するだけの魅力を十二分に感じる圧倒的な美女だと感じます。顔立ち、スタイルは写メ日記でも確認できますが、非常にそそります。

ティナさんは追えば追うほどにドハマりしていくタイプの女性だとも思います。店舗のプロフページでは口元を隠していますが、写メ日記で度々登場する彼女の口元が非常に上品かつ妖艶なのです。これで得意プレイとして「フェラ、全身リップ、すまた、です!」と記載があり、とても想像が膨らみます。ヘルスにおいて、やっぱり僕のようなオドオドとした女々しいオタクは女性から愛されたいんですね。そうすると軸になるのがやはりリッププレイでの攻めだと思います。

リップという意味ではもちろん「キス」も重要なプレイではありますが、あくまでヘルスプレイの組み立てにおいてはキスってロックバンドでいうところのドラムやベースなんですよね。地味に裏方を支えてくれる重要なリズム隊なのです。というワケで、リップを軸としたプレイで盛り上げていきますよ、という攻撃的なロック性を感じるのはやはりフェラ、全身リップだなと思いますし、そう書かれていると安心して指名できるのです。リップが得意な女性とのプレイに外れなしですね。

さて、ビジュアルと得意プレイで既にたくさん語ってしまいましたが、ティナさんの最大の魅力は実はその内面にあると思います。圧倒的な写メ日記の更新頻度と充実した内容・垣間見えるオタク性も含めた個性。彼女自身の言葉で丁寧に優しく愛のある言葉がそこには綴られています。Twitterでも私の紹介したマンガを見かけてくれて読んでくれて写メ日記で言及してくれたことがありました。この誠実さと知的好奇心の高さが素晴らしいです。可愛い女の子が好奇心を持って素直に生きていたら、もう最高ですよね

これだけ魅力のある女性をサラッと抱えて、お仕事感を感じさせずにSNSや写メ日記の運用を促せている贅沢なひと時さんは、やはりイマを代表する国内トップ級の風俗店だと思います。ただ一言だけ書かせていただくと、よく見ると、浅野代表の笑顔が素敵なんですよね。浅野代表についてはインタビュー記事などで内面も一定知っていましてこっそりと尊敬しています。浅野代表を指名したい気持ちを抑えつつ、今年は当店に何度かお世話になりたいなと思っています。

ドメイン18:癒楽園

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さて、インターネットと風俗が大好きな筆者「りたにゃん」が、さまざまな風俗の店舗公式サイトから面白いドメインを紹介していく本シリーズ。第18回は定義としては風俗かどうか議論になる部分ですが、チャイエス(中国人エステ)店のご紹介です。

【店舗データ】

ドメインNo. 18
店舗ドメイン kairaku.work
Favicon 設定なし
店舗名 国分寺駅 癒楽園
店舗ジャンル チャイニーズエス
コンセプト 泡泡洗体&癒やしリンパエス
地域 国分寺
気になる女性 なし

【解説】

夜のドメイン評論ブログ。第18回のドメイン
kairaku.work
です。

はい、ついに風俗店のドメインを紹介するブログなのにチャイエス店に手を出してしまいました。チャイエスの認知率がどの程度なのか良くわからないので念のために説明しますと、チャイエス店とは駅前によく「30分3,000円」などの文言と共に少し怪しげなピンクや紫の色使いでどことなく官能的な雰囲気を醸す看板を出しているお店です。端的に示すと下記の看板群のお店です。

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こうしたお店は風俗店ではありません。当店、癒楽園も公式サイトのフッター部分に「当店は風俗店ではありません」と明記してあります。一方で地域やお店、そして女性によっては風俗的なプレイが無きにしもあらず、というグレーさを持ち合わせていることは明記せざるを得ません。さて、永遠にチャイエスを語ってしまうので、本題のドメインを見てみましょう。kairaku.work。私はこのドメインを初めて見たときにどこか気持ち悪さを覚えました。kairaku=快楽。work=仕事。相反する気もする概念がドットで繋がれたシンプルなドメイン。一度見てしまったら忘れられない不気味さがあります。

「.work」は2015年に誕生した比較的新しいトップレベルドメインで、その意味通りに「仕事・作品」といった意味を持って利用されます。なので事業所が使うのは理に適っているのですが、当店の場合は「kairaku」と組合せており、明確なメッセージ性を感じます。他方、そもそもチャイエス店は簡単に潰れてしまうのです。または店名が変わったり、店舗ドメインが変わったり、逆に店舗ドメインが前店のままになっていたりと変化の多い店舗形態です(明大前のチャイエス店なのに「shimotakaido」の文字列が店舗ドメインに入っていたりします)。

そういった意味で店舗を取り巻く環境の変化に強いロバスト性が求められるチャイエスという店舗形態において、外乱の影響など微塵も受けそうにない「kairaku」という文字列の力強さは「.work」に象徴される「事業所として、仕事として取り組んでいくんだ」という真摯な姿勢とマッチしているのではないでしょうか。「.work」が比較的安価なトップレベルドメインなので選ばれただけなのかもしれませんが、私はこの2単語で構成されるドメインを見てチャイエス店の極地を見た気すらしました。

快楽の仕事、プロの快楽を味わいたいなら、いらっしゃい。当店はサイト自体もスッキリした見た目な一方で更新性が高く使い勝手も程よい良サイトですが、ドメインから感じる余裕をもってすると、これくらいの「仕事の質」は当店には当たり前なのかもしれません。

【気になる女性について】

当店の気になる女性は本ブログで初の「なし」とさせていただきました。理由として私はチャイエス店で指名をしないからです。正確に言えば指名をしたことはありますが、チャイエスの王道の楽しみ方はその雑味にあると思っており、「いま近くにいるんだけど入れる?」と電話してフリーで入るのが自分の中では基本です。出勤女性数が非常に多い一部の箱においては写真指名をすることもありますが、大抵のチャイエス店では指名の有無すら訊かれずに空いている娘が付いてくれます。

当店も私は利用したことがあります。国分寺駅周辺は実はチャイエス激戦区でして、こうした激戦区は都内の至るところにあります。軽く調べて街を歩いてみるだけでも、実は国分寺駅周辺にはチャイエスが10店舗以上あります。うまく北口・南口に分散しており、私は自宅から遠いながらも大抵の店について調査済みであり、当店を含めて3店舗に入ったことがあります。地方で予定があったときはついつい地元のチャイエスに寄ってしまうのです。土地柄があって面白いんですよ。駅弁みたいな感覚ですかね。

国分寺のチャイエスは自分の印象だと中々濃いです。お店によっては全く日本語が喋れない女性が普通に出てきますし(レビューブログなどに「英語が少し話せたので助かった」などと書かれていてシュール)、お店によってはもうどうしようもなくグレーを超えて置屋のようになっている場所もあります。国分寺の無法っぷりには衝撃を覚えますね。当店はそういった意味では程よい施術内容ですし、迷っているなら電話して間違いないお店だと思います。

一点注意として、当店の場所が中々分かりづらいです。サイトの「アクセス」には北口のカラオケ店前から電話するように記載があります。普通、こういった表示の場合は電話をするよう指定があった場所からスグ近くのマンション等に案内されるのですが、当店の場合は目当てのマンションまでの道筋が少し複雑でした。更に電話口に出たのが(後に施術をしてくれた)日本に来てまだ1年しか経っていないカタコトの中国人女性だったため、何を言っているのか把握するのに苦労しました。

女性は電話口の案内で終始「くだものやアリマス」と言っていました。私はそれだけはハッキリと聞き取れたので、何とか周辺で果物を売っていそうなお店を探しました。いくら「くだものや」と女性が言ったところで、単に果物を商品の一部として販売しているだけの八百屋っぽい感じかなとか想像していました。またはお洒落な喫茶店を兼ねたケーキ屋さんのような可能性だって充分にあります。

私はカタコトの案内を受けてお店にたどり着けるのか不安な心境でした。

キョロキョロと周囲を見渡しながら薄暗い道を進むと、眼前に「くだものや」が現れたのです。



……。



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めっちゃ「くだものや」やんけ! 私は電話口で女性に「くだものやアリマシタ!」と叫びました。本記事ではそのときの感動を伝えたかったです。チャイエス通いって、なんか孤独なので。

ドメイン17:The King & Queen TOKYO

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さて、インターネットと風俗が大好きな筆者「りたにゃん」が、さまざまな風俗の店舗公式サイトから面白いドメインを紹介していく本シリーズ。少しサボってしまっていた感じがありますが、気を取り直して第17回はガチに高級なデリヘル店のご紹介です。

【店舗データ】

ドメインNo. 17
店舗ドメイン k13q12.com
Favicon 設定なし
店舗名 The King & Queen TOKYO
店舗ジャンル デリヘル
コンセプト ハイクオリティ高級デリヘルClub
地域 渋谷
気になる女性 藪下麻梨子さん

【解説】

夜のドメイン評論ブログ。第17回のドメイン
k13q12.com
です。

はい、久しぶりの夜のドメイン評論ブログ。都内を中心にデリバリーをおこなうThe King & Queen TOKYO。ドメインは「k13q12.com」。割と出落ち感があるのですが、こう意志を感じるドメインですよね。あまり料金については相対化して触れたくないですが、当店はハッキリと高級店と呼べるデリヘルになります。そういった高級デリヘルというのは意外と遊び方にコツが要ると思っています。例えば高級ソープは店舗内でプレイするために場所としても一定の非日常感を醸し出す訳ですが、デリヘルは呼ぶだけあって、我々の生きる日常的都会において突如現れた非日常な訳です。

その突如性に着目するのであれば、風俗業界における異世界転生モノが高級デリヘルだと思います。いつもの街でホテルに入り、フラっと呼んでTVを観ていると、突如現れる絶対的美女。そんなある種のドッキリのような展開が高級デリヘルの醍醐味であり、また難しさだと思います。さて、当店のドメインの意味を解釈すると、店名に込められたキングとクイーンという概念を明確にする効果を発揮しています。k13q12。この文字列を見て想像するのは勿論トランプのカードです。キングの13とクイーンの12。何かのパスワードのようなたった6文字の混合英数字の羅列からサブリミナル的に感じられるトランプカード

このドメインをボンヤリと視界に入れながら当店を利用することで、顧客はじんわりと高級デリヘルのゲーム性(娯楽)を無意識に受け入れ始めます。ああ、これはトランプゲームだなと。これは遊びだと。日常に突然美女が現れたら挙動不審になってしまいますよね。では果たしてそれがゲームであればどうでしょう? 案外サクッと笑顔で挨拶して、一気に非日常に飛べるような気がしないでしょうか。一見して馴染みにくい高級デリヘルの娯楽性をさり気なくオシャレに暗示するドメイン。ここまで設計されて初めて、TOKYOの高級デリヘルのドメインなんですよ……ッ。

【気になる女性について】

当店の女性は高級店にありがちなランク付がされている訳ですが、「Perfect」というランクの女性を超えて唯一「Special Treatment」というランクに位置づけられている藪下麻梨子さんがベタに気になります。薮下さんは写真NGの女性であり、165cmEカップという素晴らしく上品なスタイルくらいしか我々には開示されていませんが、個人的にはこれこそが「90分11万円というコース金額」に見合った紹介だと思います。Webにサクッと顔出しできる女性がこの価格帯だと逆に納得感がありません。我々は未知を知ることに興奮し、それにお金を払うからです。

薮下さんは「某有名企業のご令嬢」という謎の肩書きがプロフィールに書いてあるのですが、これもまた良いのです。某有名企業のご令嬢であれば「90分11万円」に対する納得感は全く落ちません。……無論、このプロフィールが本当か嘘かなどどうでもいいのです。そんなことを彼女を前にして訊いてしまうのは野暮も良いところです。我々はキングの13とクイーンの12。彼女との1プレイは、あくまでトランプのゲームなのですから

番外編:僕はチャイエスに生かされている。

エリートにありがちな嘘ばかり吐いている

26歳素人童貞のブログ で有名になった風俗友達である「素人童貞」にそう言われたとき、僕は少しだけ動揺しながらも内心は同意の念と共に安心していた。素人童貞と僕は渋谷明治通り沿いの焼肉店にいた。カウンター席で横並びに座る彼は、僕の奢りの焼肉を僕以上のペースで食べながら淡々と続けた。

チャイエスの話をしているときだけ、本当のことを言っている

この人に頭で考えた戯れ言は通じないのだろうなと僕は思い始めていた。19歳の頃から風俗には通っているので、頭で理解させるための風俗理論武装はいくらでもパターンがある。一方でその実、中国人女性がエステ施術をしてくれる「チャイエス(チャイニーズエステ店)」に救われて何とか生きている。彼にはそれが見抜かれているようだった。今日はそういった話を書きたい。


自分語りをしたいと思う。

僕は28歳の会社員だ。ここでエリートの定義を明確にはしないが、自分のスペックは安っぽくエリート的だとは思う。祖父は会社を起して納税額が某県トップだと表彰されていたし、父は世界的メーカーの国際営業や現地法人社長として年収数千万円を貰っていた。僕自身も帰国子女であり、アメリカの現地中学校では複数科目を飛び級しながら全科目オールAを取得して卒業式で表彰された。また読書が趣味で数学が得意だったため、日本の高校入試模試では全国総合1位を連取したこともある。一流大学・大学院・企業とストレートに進んできた。

高校生の頃には大学生の彼女を相手に童貞を卒業した。相手の女子大生は彼女の通う大学のミスキャンパスに選ばれていた。高校生にしてミスキャンパスの彼女がいる、という時点で全国トップ級のモテ具合だと自負していた。彼女は当時から大好きだったインターネットで知り合った女性だったが、当時はまだ珍しかったのと彼女が異常に可愛い女性だったため、大手女性向けファッション誌の「ネットで知り合ったカップル特集」に掲載されたこともある。

放任主義の家庭に育ち、何かを窮屈に思うことも、不自由に思うこともなかった(放任主義すぎて例えば実姉はドラッグに溺れるような人間に育ってしまった)。自分の周囲には同じように恵まれた(?)境遇の人間が何人もいたが、彼らも含めて、自分自身も、必ずしも幸せに生きてこれたとは感じていない。他人には他人なりの幸せがあって、想像もできない不幸があるのだ。


チャイエスについて書きたいと思う。

人生で辛いと感じると、僕はチャイエスに行く。先に話した素人童貞からの指摘を一通り受けた後、僕はボソっと呟いていた。「このあとチャイエスいこ」と(実際に行った)。チャイエスの良さを理屈で説明することもできる。むしろいつもはそうやって説明している。コスパが良いだとか、異国感が非日常性を感じさせて良いだとか、中国大陸の女性は脚の骨格が良いだとか。でもそんなのは全部嘘なのだ。自分はチャイエスでしか救われないという確信がある。

こういう看板を路上で見たことがあると思う。誰が入るのだろう、こういうのって犯罪じゃないの、どうせ酔客をターゲットにしたぼったくり店なのでしょう、そういった意見が一般的かと思う。こういったお店がチャイエスである。そして僕はこういったお店に真顔で電話をしてふつうに料金を払って施術を受ける。風俗と違ってプレイをするのではない。あくまで施術を受けるのである。

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この店内で何がおこなわれるのか。あくまで僕が受けるチャイエスのリアリティを書きたいと思う。


チャイエスは社会に属さない。

僕らは社会に生きている。僕はそれに耐えることができない。ハッキリとできないという。僕は似非エリートだからだ。本当に育ちの良い人間ではないし、家族だって褒められたような人間じゃない。勿論僕自身もだ。半端な肩書きを得てしまったが、本質的には錦糸町や池袋にいる銭湯と風俗が好きな独身アラフォー男性に強いシンパシーを感じている。それだけが本音だ。社会からの評価はいつだって的外れで、しかもそれは半端なものであって、僕の自意識は蚊帳の外にある。

チャイエスは社会から隔絶されている。都心の駅前においてはチャイエスはコンビニと同じくらいある。そういった調査記事をいつか書いても良いと思うくらい、本当に多くのチャイエスがある。コンビニ感覚で「救いの場」、RPGでいう「HP全回復スポット」があったとしたら、最高じゃないだろうか。実は僕が生きている世界はそういった世界である。コンビニ感覚で救済スポットが存在するのだ。

チャイエスにおいては社会のルールは通用しない。分かりやすく通用していないので時折摘発が入って普通にお店がなくなる。端的にいえば違法と見做され得る行為がおこなわれる店舗が存在する。僕らは生まれたときから誰かがどうにか決めたルールに則って生きているが、さすがに何十年も生きていれば、僕ら自身の意思を持つ。なぜ常に意思よりもルールが優先されるのか。理解できなくなったとき、僕は無法地帯のチャイエスに行く。

チャイエスの特徴として、言語性に触れないといけない。チャイエスに連れていく友人によく言われるのが「日本語がロクに通じなくて何が楽しいのか分からなかった」というものだ。ちょっと待ってほしい。言語で何が伝わっているのだろう。言語を信用しすぎてはいないだろうか。社会が言語をベースに回っている事実に僕は耐えられない。僕はよく泣く。誰かのオーラ(気)を感じることが好きだ。世界には言葉以上にメッセージ性のある笑顔があって、言葉を台無しにする行動がある。

ルールと言語を否定するために、僕はチャイエスに行く。


チャイエスは受身の店舗形態だ。

僕らは審判を待つ立場でしかない。熱めのシャワーを温度確認などなく一気にかけられる。髪の襟足なんかは余裕で濡らされる。痛いくらい雑に身体を洗われる。でも顔に水滴が付いていると、チャイエス嬢は雑だけれども僕の顔をタオルで拭き取ってくれる。そういったアクションをただただ受けるにあたって、言葉は必要としない。むしろ邪魔だ。下手な言葉を紡ごうとしないでほしい。心地好いならハグしてほしいし、切ないなら泣けば良い。

チャイエスにはリアルしかない。僕はチャイエスで3歳児くらいの言葉を喋る。チャイ嬢がカタコトの日本語で喋ってくれるという環境に託つけて、「ありがとう」「きもちいい」「あったかい」「ん」「あ」「うん」くらいしか喋らない。それだけで充分であるだけでなく、それだけの方がよりリアルである、ということだ。敬語を使ったり、気持ちよさを説明したり、共通の話題を見つけたり、そういった言葉はすべて嘘だ。全く質量を持たない社会性の象徴のような虚言だ。

チャイエスはSMに似ている。言語は必要最小限、むしろ最適な数だけで回される。SMもいわゆるSM表現という方言のようなものがあり、そのコンテクストに則った言語体系が存在する。そして僕らはやっぱり心身の安定を求めたチューニングのためにチャイエスに通うしSMをおこなう。特化された言語を用いて、世界のルールとは全く異なったアクション-リアクションを続ける。それは時にハグであって、時に生外出しセックスである。

ナナとカオル」というSM漫画がある。2P分を引用したい。

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チャイエスやSMにおけるリアルとは言語の限界を認めることだ。そして社会一般に適用されるルールではなく、自分たちにチューニングされた世界を開発することだ。僕は2枚目の言葉が好きだ。「気持ちいいは正しい」。これしかないとさえ思う。世界には快と不快しかない。望みもしないのに生まれ落ちてしまった僕らなのだから、せめて快だけに満たされて生きたい。

気持ちいいは正しい。これ以上の言葉は不要であるばかりでなく冗長でしかない。理屈なんか要らない。僕は夜が明けるのが怖い。チャイエスは終電過ぎでも普通に営業しているので、僕は飲み会が終わって解散してからよく一人でチャイエスに行く。なぜ今日という一日を生きたのか分からない。分かる訳がない。明日が来るのが怖い。眠くなるまでの時間が怖い。

チャイエスは時間を潰してくれる。社会(ルール)の外で潰してくれる。嘘の言葉は必要とされない。気持ちよさだけを求めてよい。センチメンタルな夜に、まるで朝が来るまでの時間を浪費することが目的であるかのように、どうしようもない文章を紡いでしまった。

……。なんだか、少しだけ辛くなってきた。


夜明け前、またチャイエスに走り出していた。

ドメイン16:性龍門

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さて、インターネットと風俗が大好きな筆者「りたにゃん」が、さまざまな風俗の店舗公式サイトから面白いドメインを紹介していく本シリーズ。第16回は渋谷に拠点を置いた超攻撃型ホテルヘルスの名店「性龍門」を見ていきましょう。変態店のようでいて、これはこれで一つのジャンルなんですよね。

【店舗データ】

ドメインNo. 16
店舗ドメイン hard-mania.com
Favicon 設定なし
店舗名 性龍門
店舗ジャンル ホテヘル
コンセプト 超攻撃型ホテルヘルス
地域 渋谷
気になる女性 りあなさん

【解説】

夜のドメイン評論ブログ。第16回のドメイン
hard-mania.com
です。

hard-mania.com。ハードマニア・ドットコム。シンプルでいいですね。英語だけで構成されたドメインは、店名の「性龍門」と綺麗なコントラストを感じさせます。このドメインを見たときにふと思うのは「なぜ特徴的な店名にも関わらずseiryumon.comとかshibuya-seiryumon.jpをドメインにしなかったのか」ですね。やはりここでもドメインがアルファベットである、という大前提に立って店舗を象徴する表現をゼロベースで思考した跡が垣間見えます。

当店は即尺(女性入室後に直接フェラ開始)、アナル舐め(男性のアナルが舐められまくる)を特徴とした店舗です。チンポ好きな方には即尺が売りのTコース、アナル舐めが好きな方にはAコース、そして両方を楽しみたい方にはZコースという3種のコースをご用意していますが、この「チンポ・アナル・両方」の3種のコースパターン、実は当店以外にも存在する超攻撃型ヘルスあるあるなコース設定になります。ふと入ったホテヘルでコース紹介を受けてもビックリしないように覚えておきましょう。

単なるmaniaじゃ物足りない。性龍門の超攻撃型の超に相当する部分がhardなのでしょう。hard-mania.com。ドメインで客の選別が始まっています。さてご説明は以上となります。では、そろそろ選びましょうか。チンポ or アナル or both……ッ?

【気になる女性について】

超攻撃型ホテルヘルスってなんやねんって思われるかも知れませんが、受身のフェチ店が大好きな私が解説しましょうか。あ、当店にも学生時代に複数回行ったことがあります。実は先日某デリヘル店の女性にある技を披露されてふと当店のことを私は思い出しました。その技とは、男性が四つん這いになった状態で、女性が男性の股の間から仰向けでスルスルと迫り上がってきてディープスロート(喉奥までのフェラ)してくれるという技です。

イメージ湧いたでしょうか? というかこの技の名前を知っている方はぜひ教えてくださいね。この技の凄みというのは、実はフェラにはありません。仰向けの状態で寝転がった女性が、無防備で全開な男性のアナルを空いた両手で弄り放題、という体勢にあります。そう、屈辱的な四つん這い姿でハードなフェラで攻撃ならぬ口撃をされているかと思いきや、嬢の狙いは貴方のアナルにあったのです。

この状態でローションをたっぷり塗られてアナルや乳首、もちろん男根周辺も広範囲に攻められるのは正に非日常的でとても楽しいです。体位的にも自分が上位であるにも関わらず、四つん這いの体勢故に自分は両手両脚が使えず、無防備のままに攻められ続ける。これこそが性龍門、ハードマニア・ドットコム。超攻撃型ホテルヘルスです。そんな当店の気になる女性はりあなさんでしょう。

顔出しNGの女性にして「店長のお勧め」(店長のオススメこそが外れなし、というのはドメイン4:こんなの初めて… 〜イキまくる女たち〜 - 夜のドメイン評論ブログでも触れましたね)。月間本指名ランカー女性でもあります。基本なことですが、本指名というのは一度遊んだことのある女性を2回目以上のプレイで指名する、ということでして「一度遊んだ客が選ぶ嬢」な訳ですから期待値は高いです。

ある程度可愛ければ女性の顔立ちの方向性に特段NGがない方には、顔出しなしの店長オススメ本指名ランカー女性は完璧に狙い所でしょう。風俗における指名はね、店舗公式サイトをハックする頭脳戦なんですよ(メガネクイ……ッ)。

ドメイン15:即ヤリの極み

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さて、インターネットと風俗が大好きな筆者「りたにゃん」が、さまざまな風俗の店舗公式サイトから面白いドメインを紹介していく本シリーズ。第15回はデリヘル店の中でも一角を占めるコスパ重視の即プレイ系店舗になります。神田デリヘル「即ヤリの極み」。「仕組まれた雑味が光る」ドメインをじっくりと味わいましょう。

【店舗データ】

ドメインNo. 15
店舗ドメイン derihel.biz
Favicon f:id:rita-nyan:20181127192307p:plain(即マーク)
店舗名 即ヤリの極み
店舗ジャンル デリヘル
コンセプト 淫乱な女が即チ◯ポ食らいつく!下のお口も常にパックリ!
地域 神田
気になる女性 ここさん

【解説】

夜のドメイン評論ブログ。第15回のドメイン
derihel.biz
です。

derihel.biz。いやー味わい深いドメインです。deliveryのdeliでなくderi。healthからはhelを取る。ハイフンなど入れずに続けるderihel。トップレベルドメインは何故か「.biz」。.bizは企業がビジネス向けに取得することを意図したトップレベルドメインですが、取得に制約は特になく、やや雑さを感じる選択であるようにも映ります。しかし私は主張したいのです。derihel.biz。このドメインは狙って取られたドメインだと。

ドメインというのは基本的にアルファベットで構成されます。世界中どこからでもアクセスできるドメイン。世界中どこのPCからでもアルファベットが打てるということなのでしょう。しかし本当にそんな常識に囚われた思考で店の看板であるドメインを決めてしまって良いのでしょうか? 日本語ドメインの風俗店もありますが、日本語ドメインは利用者側の環境にも制約がある等、本格的な商用には不向きといえます。

そんな中で当店の夜のドメインを見てみましょう。derihel.biz。あ、なんか何も見ずに空で打ててしまった。そう、derihel.bizは意外と手に馴染むドメインなのです。その理由は和製英語」的ドメインだからだと言えるのではないでしょうか。日本の風俗店が「デリヘル」をドメインにしたいですと、ドメイン考えてくださいと、誰か当店の関係者がそのお題を解いた訳です。デリヘルなんだからデリヘルでいいじゃん、と。

デリヘルの日本語発音が最もよく馴染むアルファベットの羅列、それがderihelなのです。単語を入れると発音するタイプの電子辞書とかWebサービスあるじゃないですか。アレで発音させたときに最も「デリヘル(カタカナ)」っぽい音のアルファベットの羅列、それが「derihel」と換言できるでしょう。「.biz」という雑味のあるトップレベルドメインがまたこの「和製英語」的ドメインによく馴染むのです。

お母さん、俺は日本でデリヘルに行っているよ。胸を張ってそう言える、ニッポンの夜のドメインです。

【気になる女性について】

即プレイ系店舗では実はよくあることなのですが、非常に丁寧に当店は運営されていると感じます。自分は当店を利用したことがありませんが、Twitterアカウントの運用は高頻度かつテンプレ的ではないですし、サイト内の記述もお客様目線で「いいお店だな」と感じられるこだわりがあります。

例えば当店の「よくある質問」ページには「1回戦だけでいいんですけど…」という滅多にされないだろというツッコミを入れるのも億劫な質問があります。この答えとして記載されているのが以下の文章です。

ごめんなさい。当店は2回発射が基本となっているため、即ヤリガールは一切手抜きはいたしません。体力に不安のある方は、精力剤を飲んでいただくか、体力回復ができるよう長いコースをお取りいただくことをオススメします。どうしてもという場合は女の子に懇願してみてください。がっかりされること請け合いです。

中々のパワーワードを並べつつ、決して客を不快にしないユーモアのセンス。さり気なくロングコースを勧める辺りに商才も感じます。この文章を読んで私は「あ、これderihel.bizは確信犯的な設定だな」と気付いたのです。決して英語の綴りが分からない人間が適当に決めたドメインではないなと。そんな丁寧さが光る当店ですが、即プレイ系のデリヘルは実は個人的に風俗初心者にはオススメしません。「女性のビジュアルへの期待値が想定よりも高くない」「プレイが雑」という2点がどうしてもあり、コスパ重視・(自分主導での)プレイのハードさ重視の方でないと楽しめないと思います。

そういった意味では風俗の面白さをある程度理解した人に行ってほしいですが、その上で気になる女性を挙げるのであれば即プレイが楽しいだろうなと想像できるここさんでしょう。こういった店舗で懸念されるスタイルを推されている一方で淫乱さにも触れられており、168cmのサイズ感は価格が安めのお店においてこそお得感を感じます(物理的に)。即顔面騎乗してほしいものですね(それでは今夜は五反田の風俗に行ってきます)。